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冬至のかぼちゃと健康~ ~ティーペック健康ニュース

監修:ティーペック(株)管理栄養士
 堀ノ内 身和

 冬至とは24節気のひとつで、昼が最も短く、夜が長い日になります。太陽の光が弱まり、その日を堺に日照時間が長くなる事の節目として、古くから信仰や行事が行われたと伝えられています。今年の冬至は12月21日(火)です。

 昔から冬至の日に、冬至かぼちゃや冬至粥(小豆入りのお粥)を食べると風邪や中風(現在の脳出血、脳梗塞にあたるもので、正式な病名ではない)にならないという言い伝えがあります。本来かぼちゃは夏が旬の野菜ですが、かぼちゃは保存に強く、切ったり、傷をつけたりしなければ長期保存できます。夏の太陽を浴びたかぼちゃを大事に保存し、風邪が流行したり緑黄色野菜が不足したりする冬季に、かぼちゃを食べるという先人の知恵の奥深さに感嘆します。今回は皆さんの良く知る代表的な緑黄色野菜の「かぼちゃ」についてご紹介したいと思います。

 かぼちゃは南瓜とも書き、別名に唐茄子、南京、ボウブラとも呼びます。原産地は中央アメリカです。日本には戦国時代末期頃、ポルトガル人によってカンボジア経由で持ち込まれ、このときにカンボジアがなまって「かぼちゃ」になったといわれています。

 日本で栽培されているのは日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ぺポかぼちゃの3種類です。日本かぼちゃは水気が多く、粘質なのが特徴です。西洋かぼちゃは粉質でほくほくとして甘味が強く、栗かぼちゃとも呼ばれています。1960年代ごろから西洋かぼちゃが主流となり、食生活の洋風化や嗜好の変化で市場の約9割を占めます。ぺポかぼちゃは淡白な味で、ズッキーニ、金糸うりやテーブルクィーンなどがあります。

 さて、冬至にかぼちゃを食べると「風邪や中風に罹らない」というのは、言い伝えだけではなさそうです。黄金色のかぼちゃは、野菜の中でも栄養価の高い優れた野菜であることからも、言い伝えを裏づけできるだけの理由があるのです。

かぼちゃにはバランスよく下記の栄養素が含まれています。

ビタミンA

かぼちゃの皮の緑や実の黄色の部分にはベーターカロテンが多く含まれ、体内で必要な量だけビタミンAに変わります。ビタミンAは目や粘膜や皮膚に必要不可欠のビタミンで、鼻やのどの粘膜を健やかに保ち、ウィルスや細菌の侵入をガードしてくれるので風邪などの感染症に対する抵抗力がつきます。また、ベーターカロテンには、動脈硬化やガン、心臓病を予防する働きもあります。

西洋かぼちゃのビタミンAの栄養価 (100グラムあたり)

成人の一日の所要量
(μgRE:マイクログラムレチノール等量)
一日の充足率
(%:パーセント)
男性:600μgRE110%
女性:540μgRE120%
ビタミンC

たんぱく質からコラーゲンが合成されるのに必要なビタミンであり、免疫力を高める働きや活性酸素の害を防ぐ抗酸化作用があります。ビタミンCは肌にはりをもたせ、風邪をひきにくく、回復を助けてくれます。

西洋かぼちゃのビタミンCの栄養価 (100グラムあたり)

成人の一日の所要量
(mg:ミリグラム)
一日の充足率
(%:パーセント)
男性:100mg43%
女性:100mg43%
ビタミンE

過酸化脂質ができないように抑制し、細胞を壊す活性酸素から細胞膜を守り、心疾患・脳卒中・がんを予防してくれます。また、血行の改善や・更年期障害や老化予防にも効果があるようです。

西洋かぼちゃのビタミンEの栄養価 (100グラムあたり)

成人の一日の所要量
(mg α‐TE:ミリグラム 
 アルファ‐トコフェノール当量)
一日の充足率
(%:パーセント)
男性:10mg α‐TE51%
女性:8mg α‐TE64%

 1年中新鮮な野菜を食べる事のできる現代人の私たちにとって、季節の節目を行事食によって感じとり、健康の大切さや自然の恵みに感謝して、家族団欒の食事も大切ではないでしょうか。これからの寒い冬に向けて、かぼちゃを取り入れた栄養バランスの良い食事を心がけ、風邪に負けない健康づくりをしましょう。

<参考文献>
日本食材百科事典        講談社
栄養成分バイブル        主婦と生活社
第六次改定日本人の栄養所要量  第一出版
五訂版最新食品成分表      ㈱調理栄養教育公社
広辞苑             岩波書店

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