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緑内障 ~ティーペック健康ニュース

監修:天堂大学医学部 眼科
設楽 幸治

緑内障は、視神経が障害されて視野が狭くなる病気です。進行すると失明することもあり、糖尿病性網膜症に次いで、成人の失明原因の第2位となっています。推定患者数は200万人と言われ、40才以上の40人に1人が緑内障の疑いがあるといわれています。しかし、自覚症状に乏しいこともあり、治療を受けている患者さんは50万人程度に過ぎません。    

今回は、早期発見が大切な緑内障について説明していきます。

緑内障のタイプ

1.眼圧が高いために起こる緑内障

眼内を循環し、眼圧を一定に保っている房水は「毛様体」で作られ、「隅角」から排出されていきます。この房水の産生と排出のバランスが崩れると眼圧が高くなり、視神経乳頭部が圧迫・障害され、緑内障が起こるとされています。

先天性緑内障・・・生まれつき隅角に発達異常があるため、房水が十分に排出されません。

続発緑内障・・・「ぶどう膜炎」「網膜剥離」などの病気や外傷によって、隅角からの排出が障害されます。

原発閉塞隅角緑内障・・・目の構造上の問題で、もともと隅角が狭く塞がりやすい状態のため排水されにくくなります。眼圧が急激に高くなると、「目が激しく痛む」「光の周りに虹が見える」「吐き気」といった症状が突然現れることがあります。

眼圧は「正常眼圧(10~21mmHg)」よりやや高い程度でも、視神経乳頭部は徐々に障害されていきます。自覚症状はほとんどありませんが、「目が疲れる」「頭痛がする」など眼精疲労によく似た症状を伴うこともあります。

2.眼圧が必ずしも高いとは限らない緑内障

正常眼圧緑内障・・・日本人に最も多い緑内障で、眼圧が正常範囲内(10~21mmHg)であるにもかかわらず、視神経乳頭部が障害されます。近年増加傾向にある緑内障で、注意を要します。
眼圧の違いを除けば、病態は原発開放隅角緑内障とほとんど同じで、自覚症状もほとんどありません。

検査

緑内障で一度障害された視神経は元に戻すことができません。したがって、できるだけ早く緑内障を発見し、その進行を食い止めることが大切になります。

眼科では次のような検査が行われます。

眼圧検査・・・眼圧測定器で眼圧を測定します。
隅角検査・・・「隅角鏡」を目に当て、房水の排出口である隅角を調べます。
前眼部の検査・・・角膜・虹彩・水晶体等の状態や、隅角の状態を調べます。
眼底検査・・・眼底を観察して、視神経乳頭部の変化を調べます。

正常眼圧緑内障では、この検査が重要になります。

早期発見のために

緑内障は40才以上の人に多い病気ですから、40才になったら1年に1回は眼科医のもとで検査を受けることが大切です。

眼圧検査だけでは、眼圧の高くならないタイプの緑内障を発見できません。眼底検査も受け、視神経乳頭部をきちんと調べましょう。

また、家族や血縁の方に緑内障の人がいる家系、強い屈折異常(近視や遠視)がある、眼圧が高い・あるいは高めの人、糖尿病等の病気がある人も1年に1回は検査を受けておくことが望まれます。

早期発見に努め、早期治療ができるように心がけましょう。

<参考文献>
標準眼科学/医学書院

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