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健康日本21 ~ティーペック健康ニュース

監修:東京医科歯科大学 医動物学教室
山田 誠一

21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」をご存知ですか?

近年、国民の生活水準の向上や医学・医療の進歩により、日本は世界一の長寿国となりました。しかし、その一方でがん・心臓病・脳卒中などの生活習慣病が増加し、「寝たきり」や「痴呆」のように高齢化に伴う障害も増加してきました。

今後、少子高齢化社会でも元気で健康な生活をおくるために、国民一人一人が病気や寝たきりにならないようにすることが課題となっています。そこで国民が主体的に取り組める健康づくりとして国で定められた対策が「健康日本21」です。

健康日本21」が目指すものは「すべての国民が健康で明るく元気に生活できる社会の実現」です。健康を増進し、発病を予防する「一次予防」に重点をおき、早世(早死)を減少させ、痴呆や寝たきりにならない状態で生活できる期間(健康寿命)の延伸を目標としています。健康づくりを効果的に推進するため、 2010年をめどとして9つの領域にわたって達成する目標を具体的に示しています。

健康日本21」の9つの領域とは、「栄養・食生活」、「身体活動・運動」、「休養・こころの健康づくり」、「たばこ」、「アルコール」、「歯の健康」、「糖尿病」、「循環器病」、「がん」に分けられていて、それぞれ目標が設定されています。

今回は、生活習慣に関係の深い「栄養・食生活」「身体活動・運動」の2つの領域でどのような目標が設定されているかを説明しましょう。

栄養・食生活

栄養・食生活は、多くの生活習慣病との関連が深く、また、役に立つ、身近な生活の質との関連も深くなっています。バランスのよい食事をして、適正体重を維持する、またきちんとした知識を持つことが大切となります。

目標1)適正な栄養素(食物)の摂取について

適正体重を維持している人の増加
適性体重:[身長(m)]2×22、BMIの算出法:体重(kg)÷[身長(m)]2
(BMI22が標準)

脂肪エネルギー比率の減少
(脂肪エネルギー比率:総摂取エネルギーに占める脂肪の割合)

食塩摂取量の減少
(成人 1日平均摂取量現状13.5g → 2010年10g未満)

野菜の摂取量の増加
(成人 1日平均摂取量現状292g→ 2010年350g以上)

カルシウムに富む食品の摂取量の増加
 牛乳・乳製品(現状 107g/日→ 2010年130g/日以上)
 豆類(現状 76g/日→ 2010年100g/日以上)
 緑黄色野菜(現状 98g/日→ 2010年120g/日以上)

目標2)適正な栄養素(食物)を摂取するため地域社会のレベル向上

自分の適性体重を認識し、体重コントロールを実践する人の増加
(肥満:BMI25以上、やせ:BMI18.5未満)

  • 朝食を欠食する人の減少
  • 量・質ともにきちんと食事する人の増加
  • 外食や食品を購入する時に栄養成分表示を参考にする人の増加
  • 自分の適性体重を維持することのできる食事量を理解している人の増加
  • 自分の食生活に問題があると思う人のうち、改善意欲のある人の増加
目標3)適正な栄養素(食物)の摂取のための個人への啓蒙

1.ヘルシーメニューの提供の増加と利用の促進
2.学習の場の増加と参加の促進 3.学習や活動の自主グループの増加

【成人】身体活動・運動
目標1)意識的に運動を心がけている人の増加
目標2)日常生活における歩数の増加
  • 男性現状8202歩/日→ 2010年9200歩/日以上
  • 女性現状7282歩/日→ 2010年8300歩/日以上
目標3)運動習慣者の増加
高齢者身体活動・運動
目標1)外出について積極的な態度を持つ人の増加
目標2)日常生活における歩数の増加
  • 70才以上の目標歩数
  • 男性現状5436歩/日→ 2010年6700歩/日以上
  • 女性現状4604歩/日→ 2010年5900歩/日以上
最後に

以上のような目標を参考に生活習慣と照らし合わせ、健康的な生活習慣を身につけていきましょう。今回は2つの領域について取り上げてみましたが、具体的な体重のコントロール法や運動を知りたいという場合は、電話相談をご利用ください。

<参考文献>
「健康日本21って?」 健康体力づくり事業財団
「めざせ健康日本21」

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