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東海村臨界事故について ~放射線の人体に対する影響と被曝対策 ~ティーペック健康ニュース

監修:木村内科医院院長
木村 稔

放射線は非常に強いエネルギーを持つ光のようなものです。ウランに中性子がぶつかると二つの物質に分裂して大きなエネルギーと共に中性子を 放出し、分裂して出来た物質がα線やβ線、γ線などの放射線を放出しますが、放射線には、さまざまな物質を通り抜ける性質があり、 人体を通り抜ける時に細胞のDNAを傷つけるため、人体への影響が出ます。

今回の事故では、チェルノブイリの事故とは違い、放射性物質の深刻な流出がなかったため、付近の住民への被爆は、これまでのところ見られて いません。放射線を出す物質のことを放射能とか放射性物質と呼びます。放射性物質が外部に流出すると風などに乗って遠くへ運ばれ、 そこで放射線を出すため、水や農作物、衣服などが汚染されて体内へ取り込まれ、体内被曝を起こします。

被曝した場合、どういった症状が出ますか?

被曝した場合は、以下の症状が出ます。

 1.嘔気・嘔吐(24時間以内)

 2.倦怠感

 3.火傷様の症状(皮膚が赤くなる)

 4.下痢

 5.発熱

被曝から身を守るためには、どうすればいいですか?放射性物質はどうやって除去しますか?

放射線から身を守るには

 1.放射線の照射時間を出来るだけ短くする

 2.なるべく遠くに離れる(放射線の影響は距離の二乗に反比例する)

 3.適度な物質で遮へいする(木造家屋よりコンクリート家屋の方が効果的)

 以上の三原則を守ることが大切です。

もし被曝してしまったら

  • 石鹸・シャンプーなどで、皮膚を傷つけないようすぐ洗い流す
  • 衣類はビニール袋に入れ、指定された方法で捨てる
  • 汚染された飲食物を摂取した場合には、緩下剤を飲んで体外に出す

甲状腺癌予防のため(放射性物質のヨウ素131は人間の甲状腺にたまりやすい)にヨウ素剤をなるべく早く服用するという方法もありますが、 多量に服用すると甲状腺機能障害を起こすこともあるので、必ず医師の指示を受けてください。

これから注意することはありますか?

当分、雨水に当たらないようにする。雨水を飲むことは止めることを心がけてください。

事故を見て、今まで受けてきたX-線検査の影響が心配です。

医療法によって被曝の限度量が定められており、通常の検査では被曝に対する影響はほとんどないと言ってよいでしょう。 1枚の単純撮影に使用するX線量は、本当にわずかなものです。

妊娠中ですが、胎児への影響はないのですか?

放射線量がごく微量なものであれば、一番危険な妊娠2~8週だったとしても、胎児への影響は心配ないと言ってよいでしょう。

以上、ティーペックに寄せられた相談をもとに放射線について考えてきましたが、正確な情報と正しい知識を持ち、パニックになることなく、 こういった事故についても対応していきたいものです。

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