お知らせ
2022.02.21
お知らせ
T-PEC健康経営オンラインセミナー 『健康経営につながる「心理的安全性」を高める職場づくり』を開催しました
ティーペック株式会社は、健康支援サービスを提供、また健康経営を実践している会社として、企業・団体の人事担当者、産業保健スタッフ、健康保険組合の保健事業担当者向けに健康経営セミナーを定期的に開催しています。
2022年2月3日開催のT-PEC健康経営オンラインセミナーでは、一般社団法人チーム力開発研究所の青島未佳先生をお招きし、コロナ禍でも働きやすい職場環境づくりに役立つ心理的安全性について学べるセミナーを開催しました。また、当社の心理カウンセラーより相談事例から働き方の多様化に伴う職場内コミュニケーションの変化について解説しました。
当日は252名の方に参加していただきました。誠にありがとうございました。
日時:2022年2月3日(木)14時~15時
場所:ティーペック株式会社 本社からオンライン配信
内容:健康経営につながる「心理的安全性」を高める職場づくり
講師:一般社団法人チーム力開発研究所理事 青島 未佳 先生
ティーペック株式会社 EAPセンター 宮尾 昭寬
第1部では、一般社団法人チーム力開発研究所の青島未佳先生より、心理的安全性について、そして心理的安全を高めることが、なぜ健康経営に必要なのかお話をいただきました。
はじめに、近年「心理的安全性」が注目されている背景は、グローバル競争、VUCAの時代、働く人の多様化があるとして、心理的安全性とは、『このチーム(職場)では、「率直に自分の意見を伝えても、対人関係を悪くさせるような心配はしなくてもよい」という信念が共有されている状態』と解説。心理的安全性がない職場での、コミュニケーションの失敗が大事故につながった実例を挙げられました。
次に、心理的安全性を阻む要因として、「空気を読め」「水を差すな」など日本独特の言葉からもわかるように、日本の組織文化に残る同調圧力・権威勾配が、多かれ少なかれ関係していることを述べられました。企業はこれを、いかに緩めていくかを検討すべきであると強調されました。
心理的安全性をつくるキーワードで「人間の特性から考える」ことから、以下のような人間の欲求に基づくマネジメントを推奨されました。
- 透明性:不透明・不確実なことに不安を感じる→組織内の情報格差をなくす
- 公平性:不公平に扱われると嫌気がさす→機会・発言・承認などの平等性
- 主体性:人は生まれ持って自主性・主体性をもっている→権限を部下に渡し、自己決定力・主体性を引き出す
- 尊重:人は他人と自分を区別する生き物→自尊心が低いと恐れを強く感じるため、安心の場づくりにも承認が大切
具体的には、「メンバーとのコミュニケーションは量よりも頻度であるため、頻度を見直しましょう。」「発言の公平性を確認する。(発言の機会、全員が話していますか?)」「メンバーの名前を呼んでいるか?」などのアクションです。
特にテレワークでは、返答のマネジメント(レスポンスの徹底)をするのがいいのではないかとご教授いただき、「心理的安全性のポイントを理解し、相手が自分とちがうことを考慮すること、公平性の担保について、企業内で確認してください。」「取り組みをするのは、リーダーのリーダーシップが重要。リーダーシップとチームのパフォーマンスは直結します。」とメッセージで講演を締めくくりました。
第2部では、当社の心理カウンセラーから、『心理相談から見えた、ワークスタイルの多様化による職場コミュニケーションの変化』について事例紹介を中心に解説しました。
電話心理相談件数は前年比の109%で増加傾向にあります(2020年・2021年比較データ)。
自傷他害(死にたい、消えたいなど)を含む相談について、2021年度の月ごとの件数の推移を見ていくと、5月から減少傾向にあったものの9月以降は増加傾向に転じました。
事例を挙げると、リモートワークによって相談ができなくなったことや、一人の時間が増えたことによるストレスが多く語られました。そのような中での「孤独感」が心理相談の中でもキーワードになっています。
心理カウンセラーの対応としては、まず丁寧な傾聴を行い、睡眠障害などの症状が2週間続けば受診するといった具体的な受診目安の案内や、継続的なカウンセリングサービスの利用などを提案しています。
また、「過度の不安を感じること」について、ストレスがかかったときに心身に不調が現れるのは、当然であることを心理学的知見から伝えていくこと(ノーマライズ)で、安心感を持っていただけるようにしています。
そして次の事例では、テレワークで増えたメールなどのテキストコミュニケーションは、「信頼関係が築けていない状態での、あっさりした文章は冷たく感じられる」、「責められているように感じる」という特性もあることに言及しました。
さらに別の事例では、リモートワークにおける部下とのコミュニケーションに悩む管理職からの相談を例に挙げました。この場合は、自身の負担軽減のために何ができるかを一緒に考え、セルフケアが大切であることを繰り返しお伝えしています。
ワークスタイルの変化で、管理職の方も同じように孤独や不安を感じ、誰しもがストレスを抱えていると認識し、一人で悩まず早めの相談をしましょうと締めくくりました。
※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
企業・団体の従業員のヘルスケアに関わる担当者様へ
メンタルサポート体制の導入・見直しの検討を!
昨今の就労環境の変化から従業員のメンタルサポートがさらに重要になっています。ティーペックは課題に応じたEAPサービスを提案・提供します。まずはお問い合わせください。
<ティーペックが提供するEAPサービス例>
・ こころのサポートシステム
・ ハロー健康相談24
・ ストレスチェック
・ ハラスメント総合プログラムなど
サービス導入をご検討の問い合わせはこちら
担当:健康経営ソリューション推進部 インサイドセールス室
電話 :03-3839-1100(代)
メール : is-group@t-pec.co.jp
※営業担当者よりご連絡します