お知らせ
2024.07.23
お知らせ
ティーペック×湘南ベルマーレ共同セミナーを開催しました
ティーペックは「心理カウンセラーに聞いてみよう!モチベーション(やる気)アップセミナー」を2024年6月30日にJリーグの「湘南ベルマーレ」の本拠地であるレモンガススタジアム(神奈川県平塚市)にて、開催しました。
参加後のアンケートでは、
- 職場での新人教育や子育てで役立ちそう
- 自分で決めて行動に移すことが大切だと改めて思った。息子たちにやらせないといけない気持ちが強かったが、本人のやる気が一番だと思うので、言葉遣いなど今後気を付けていきたいと思う
- 子どもと関わる仕事をしていて、普段からほめることを意識していたのですが、これで良いのか分からずにいました。今回のお話で足りないところも分かり、仕事に活かせそう
- 気持ち(やる気)が続かないようなことがあっても、そのメカニズムを理解できた
など、セミナー内容を活かそうとするポジティブな感想をたくさんいただきました。
参加者、関係者の皆さま、ありがとうございました。
参加者はまだ小学生になる前の小さなお子さんから、
シニア世代の方まで幅広く、応援ユニフォームを着て集まりました。
【開催レポート】
ティーペック×湘南ベルマーレの想いが詰まったコラボセミナー
ポジティブフィードバックの習慣化がモチベーションアップへ
2023シーズンよりティーペックが「湘南ベルマーレ」のオフィシャルクラブパートナーとなったご縁で開催が決定した「<湘南ベルマーレ × T-PEC>心理カウンセラーに聞いてみよう!モチベーション(やる気)アップセミナー」は、スポーツをしているお子さんや親御さん、そして社会人の皆さんがどうやったらモチベーションをアップできるかを、ティーペックの心理カウンセラーがわかりやすくお話しするというものです。40名以上が会場参加しました。
今回、ティーペックより登壇した岩間弘樹さんは、臨床心理士・公認心理師としての数多くの相談にのるほか、セミナーも多数行っている「こころの専門家」です。
湘南ベルマーレの選手たちのサッカーへの想いを分析!
「楽しい」「プロになりたい」「ファンや家族に喜んでもらいたい」と、モチベーションは時代で変化する
本セミナーの司会進行は猪狩元選手が担当しました。
最初はモチベーション、つまり「やる気」ってどういうものなのかという説明から。
- モチベーションには「外からやってくるモチベーション」と「自分の中にあるモチベーション」がある。やりがいや興味といった「自分の中にあるモチベーション」の方が、力が出やすいし、やる気も続く
- 「外からやってくるモチベーション」でも、4段階あって、「やらされている感」が少ない方が、より力が出やすい
などのお話がありました。
ここで、ベルマーレの平岡大陽選手、舘幸希選手、山田直輝選手、そして本セミナーの司会を務める猪狩佑貴元選手に事前にお願いをしていたアンケートの回答が紹介されました。
「サッカーを始めたきっかけ」
「小学生の頃、サッカーをしていた理由は?」
「中学生・高校生の頃、サッカーをしていた理由は?」
「プロ選手になってから、サッカーをしている理由は?」
この4つの質問から、選手たちはどのようなモチベーションを持って、これまでを歩んできたか見えてきました。
小学生の頃は、「サッカーが楽しい、好き」など「自分の中にあるモチベーション」が中心でしたが、中学生・高校生の頃にはプロになる目標が見え、単純に楽しさだけではなく、「サッカーをやりたい」と強いモチベーションがうかがえます。そして、プロ選手になり目標を達成した後は、「自分の価値、または存在価値を感じる」といった「自分の中にあるモチベーション」に加え、「サポーターや家族、指導者への恩返し」といった、周りの人との関係がやる気につながっていることがわかりました。
モチベーションアップのために ポジティブフィードバックを取り入れよう!
結果ではなくプロセスに注目した言葉をかける、覚えておきたい「25%ルール」
続いて、モチベーションアップに役立つ「ポジティブフィードバック」手法についてお話がありました。
「ポジティブフィードバック」とは、相手の良い行動を増やす肯定的なフィードバックです。日々の生活に取り入れることで、モチベーションがあがります。
ほめ言葉はわかりやすい「ポジティブフィードバック」の一つですが、ほかにもいろいろあります。例えば、子どもに対してだったら、「励ます」「感謝する」「行動に気がついていることを知らせる」「興味や関心を示す」「そっと身体に触れる」「微笑む」ことも、すべて「ポジティブフィードバック」です。
大人の場合、「身体に触れる」のはセクハラになってしまう場合がありますが、それ以外は「ポジティブフィードバック」として、周囲の人のモチベーションをあげるのに活用できます。
また、「ポジティブフィードバック」のコツは、
- 「ほめる時には、『最近よく頑張っているね』と曖昧な言葉だと、自分の強みを理解して伸ばすことができないので、具体的な行動に注目して、伝えることが大切」
- 「結果は自分ではコントロールできないため、プロセスや努力を褒めることが重要」
- 100%できたら褒めるのではなく、25%ぐらいで褒める「25%ルール」
などを実践することで褒めあう関係性が作られていきます。
古林将太元選手が登場! サポーター・家族への感謝を語る
お昼過ぎで、ちょっと眠そうにしていた子どもたちも、目をキラキラと輝かせています。
昨シーズン、惜しまれながら引退をした古林元選手が登場、モチベーションに関する質問に回答しました。
「サッカーを始めた時は楽しくて仕方なかったのですが、ジュニアチームに入って上手な子たちの中に入ってからは、どうしたらもっと上手くなるのかと、そればかり考えていました。中学生・高校生の時は、サッカー選手になれるかどうかというプレッシャーもありましたが、家族の支えが自分のパワーになっていました。
ベルマーレのサポーターはとても距離感が近くて、プロ1年目から励ましの言葉を頂いていました。応援してくれる皆さんの笑顔が自分の喜びで、家族やサポーターの支えに恩返しができるよう、頑張っていました。」(古林元選手)
また、島村毅元選手もサプライズで登場し会場が湧きました。
サッカー少年からの質問
試合に出られなくモチベーションが下がったときはどうする?
会場にいるサッカーをしている男の子から
「試合とか出られない時にモチベーションが下がってしまうのですが、どうしたら立ち直れますか?」と古林元選手に質問がありました。
「僕も試合に出られず、つらい気持ちになった時期があったのですが、自分を支えてくれている人を思い出して、気持ちを奮い立たせて、今、自分にできることを、小さいことでもいいからやるようにしていました。また試合に出られると思うから、これからも頑張ってください!」
と答えた古林元選手。すると会場には、大きな拍手が。みんなの気持ちを一つにするような素敵なメッセージでした。
島村元選手と猪狩元選手の案内で、スタジアムツアーへ!
ピッチから選手目線でスタジアムを見渡す貴重体験
セミナー終了後は、スタジアムツアーです。なかなか足を踏み入れることができない場所へ案内してもらえるということで、もうワクワクが止まりません。
すると「選手の入場口から、ピッチまでみんなで一緒に歩きましょう!」と島村元選手。絶妙のタイミングで、選手入場曲が大音量でかかり、否応なしに気分が上がります。
さらには、少し芝生にさわらせてくれたり、監督や選手が座るチェアに座われたり、夢のような時間が続きます。
今回のセミナーは、子どもと一緒に参加してくれたお父さん、お母さんが真剣にメモをとっている姿が印象的で、特に、子育て世代、スポーツをしている親子に大変関心が高いことがわかりました。ぜひ子育てや親子のコミュニケーションに取り入れてほしいですね。
今回、セミナーに参加して、参加者やスポンサー企業への湘南ベルマーレのおもてなし、ファンとの距離感を実感できました。貴重な体験を、ありがとうございました。
取材:瀬田尚子(医療ライター)