T-PEC

健康経営のトレンドをキャッチする情報誌『Cept(セプト)』30号

『Cept(セプト)』は3か月に1度発行される、人事・労務ご担当者様向けの健康経営®情報誌です。健康経営に関わるご担当者様が、健康経営のトレンドや知識をアップデートできる内容を目指しています。自組織内の健康づくりにお役立てください。

概要

特集 

二次検診の受診率向上のために企業が今、すべきこと~現場からの提言~

産業医・労働衛生コンサルタント・株式会社さくら事務所代表取締役 山越志保 氏

二次検診受診率の低迷は、生産性低下や疾病の増加を招き、医療費の増大にも繋がるが、企業は二次検診の受診を従業員に強制できない。異常所見を知りながら業務を継続させ重大な結果を招いたら、企業は安全配慮義務違反に問われる恐れもあり、社会的信用も低下する。企業はどうすればいいのか?山越志保先生のオピニオンを紹介する。

最先端レポート

高齢者雇用と女性活躍推進への対応―企業が取り組むべき課題が浮き彫りに

~企業の福利厚生に関するアンケート調査/住友生命~

2019年の前回調査では、健康経営に取り組む企業が約3割だったのに対し、今回は約8割の企業で従業員に対する健康増進の取り組みを実施していることがわかった。また多くの企業が、高齢者雇用と女性活躍推進への対応を、今後取り組むべき課題としてとらえていることも明らかになった。企業が取り組むべき課題の実態を確認する。

in FOCUS Interview

メンタルヘルス対策やヘルスリテラシー向上など「五本柱」で健康経営を推進

古河電気工業株式会社

インフラ・電装エレクトロニクス・機能製品の3つの事業セグメントで、3万点を超える製品の開発・製造・販売を行っている同社。常に技術革新に挑み、社会貢献を果たしてきた。健康経営にも注力し、2017年「古河電工グループ健康経営宣言」を制定。同年から8年連続で健康経営優良法人に認定、健康経営銘柄にも2019年と2023年に選定されている。健康推進センターの皆様に、健康経営の取り組みについてお話をうかがった。

健康トレンドワード

母健連絡カード(母性健康管理指導事項連絡カード)

妊娠中・出産後1年以内の女性労働者が、保健指導・健康診査の際に主治医等から受けた指導を事業主に申し出た場合、母性健康管理措置を講じることが事業主に義務づけられている。その女性労働者が主治医等からの指導事項を的確に事業主へ伝えるために、厚生労働省が活用を促しているのが、母健連絡カードである。事業主の認知度が低いとされているので、ここで今一度確認をしたい。

●法律相談Q&A

従業員が労災認定されたことに対し事業主は不服申し立てできないのか?

くも膜下出血を発症した従業員から労災を申請され、業務に関係した発症として認定されたが「業務にまつわるストレスも過重とはいえず、発症はむしろ本人の不摂生による部分が大きいのではないか」との社内の意見もあり、納得がいかないという担当者。事業主は労災認定に対し不服申し立てできないと聞いたがこの労災認定を撤回したい、との質問。小笠原弁護士に聞く。

※Ceptは、ラテン語のcapere(つかむ)に由来。健康経営の最新情報やトレンドをキャッチし、未来・健康をつかむという意味を込めています。

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