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プラークとは歯垢ともいわれ、むし歯予防を語るうえでは欠かせないキーワード。プラークは、食べ物の食べかすではなく、さまざまな種類の細菌の塊です。白っぽく粘りがあり、歯の表面にしっかり付着して、口をすすぐだけでは取り除くことができません。プラーク1g中には1兆〜3兆個もの細菌が共存し合っていて、むし歯や歯周病の原因となります。プラークをしっかり取り除いておかないと唾液の成分によって石灰化を起こし、歯石になってしまいます。
プラークは、歯の表面の条件によっては2〜3時間で形成されることがあります。しかし、プラークができたからといってすぐにむし歯になるわけではなく、プラークが歯にダメージを与え始めるのは、プラークが形成されてから約24時間ほどといわれています。
むし歯の原因菌は、ミュータンス菌という細菌です。ミュータンス菌は、食べ物に含まれる糖質を分解・発酵し、プラークの内部で酸をつくります。この酸によって、歯の表面のエナメル質が溶け、エナメル質の内部にあるカルシウムやリンが溶け出し始めるのです。これを脱灰といいます。プラークがきちんと除去できず、付着したままの状態が24時間以上続くと脱灰が徐々に進み、やがてエナメル質の内部はスカスカの状態になり、白く濁ったり、薄い茶色になっていきます。このように、歯に穴はまだできてはいないものの脱灰が進んでいる状態を「初期むし歯」といい、痛みなどの自覚症状はありません。
初期むし歯であれば、「再石灰化」によって健康な歯に戻すことができます。再石灰化とは、唾液に含まれるカルシウムやリンが再び歯に戻ることです。
初期むし歯がさらに進行すると、象牙質、歯髄(神経)まで侵されていきます。象牙質はエナメル質よりも弱く、ここからむし歯はどんどん進行します。
一方、歯を失う原因となる歯周病は、歯垢が石灰化した歯石が原因で起こります。歯石が歯肉を刺激し、炎症が進むと歯槽骨も溶かしてしまうのです。
むし歯や歯周病の予防の基本は、プラークをしっかり除去すること(これをプラークコントロールといいます)なのです。 |