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旅先で、高原や野山、里山などを訪れ、緑に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごすと、小さく固まった心がふわっと軽くなっていくような感覚を覚える人は多いのではないでしょうか。森林浴とは、このように森林の中を歩いたりして、自然の恵みを体いっぱいに受けることによって、心身がリフレッシュすることをいいます。森林には、日ごろのストレスを解消し、心身の疲れを癒す力があるといわれています。
私たちは、木々の緑を眺めているだけで、心が落ち着き、時間さえ緩やかに流れ始めるように感じることがあります。森林が私たちにとって大切な存在であることに気づかされる瞬間です。毎日、「家と会社の往復」を繰り返して過ごす社会人には、ときどき、日常から離れ、森林という、心身を解放する場所と時間をもつことが必要なのかもしれません。
森林には、木々が放出する「フィトンチッド」という香りの成分が漂っています。このフィトンチッドに含まれる物質には、抗菌作用、消臭作用、血圧や脈拍数の低下、集中力の向上、精神の鎮静または活性化、脳波のα波の増加、免疫機能の向上などの効果があることがわかっており、心身のリフレッシュに効果があるといわれています。
また、森林という非日常の世界で、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだり、土の上や降り積もった落ち葉の上をさくさくと音を立てながら歩いたり、風に揺れる枝葉をのんびり眺めたり、葉ずれに耳を傾けたり、しっとりと湿気を含んだ幹に触れてみたり、枝葉に遊ぶ鳥やリス、蝶などを目で追ったり…。森林を歩く楽しみは、ほかにもたくさんありますが、自分にとって心地よいと感じるなにかを見つけて、思い思いの時間を過ごしてみましょう。このようにして「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の五感すべてを使って感じる森林の心地よさが「癒し」をもたらすのです。 |