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- 専門病院
アルコール依存症はゆっくり慢性化し、やがては死に至る病気です。そのため、早期発見、早期治療が大切であると言われています。早く治療を受ければ、失うものも少なく、回復も容易ですので、専門病院への受診をお勧めします。
- 自助グループへの参加
アルコホリックス・アノニマス(Alcoholics Anonymous;通称A.A)や日本断酒連盟の自助グループなどへ参加することもひとつの方法です。そこで、自分と同じような体験をした人や自分よりもっとひどい体験をした人たちと出会うことによって、実際にアルコール依存症から回復できるということを目の当たりにしたり、何らかの気づきを得るきっかけになったりします。
<支援の際に気を付けたいこと〜イネイブリング〜>
イネイブリングとは「問題の存続を可能ならしめること」という意味です。アルコール依存症者の周囲には、アルコールによって引き起こされる問題の後始末のために、自己犠牲的に尽くしている人、いわゆるイネイブラーの役割を負っている人がいることが多いと言われています。多くの場合、イネイブラーは家族や近しい友人などです。イネイブリングの具体的な例としては、借金や不労などの経済的問題への援助、無断欠勤や職場の事故など職業的トラブルでの謝罪や穴埋め、夫婦・家族・友人などの揉め事の仲介や介入などが挙げられます。このように周囲の献身的な努力や自己犠牲が続くと、一時的に問題が見かけ上おさまってしまうことがあります。すると、「自分の酒の問題はたいしたことがない」「酒の量以外には何も問題がないので、病院に行くまでもない」など、アルコール依存症者に特有の“病気の否認”といった心理状態になってしまいます。アルコール依存症者を治療に繋げるためには、周囲がこれまでの支えを手放す、イネイブラーの役割を降りることが大切です。そうすることで、本人は症状の苦痛を自覚し、トラブルの処理や問題解決の責任などに直面させられることになります。本人の否認が崩れ、治療への動機付けが高まっていくことが期待されるからです(田辺,2002)。 |