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「ヘモフィルス・インフルエンザ」という名前の細菌で、咽や鼻にいる常在菌です。
1800年代のインフルエンザの大流行の際に、原因菌として分離されましたが、そ
の後否定されたためこの名前だけが残ることになりました。一般的に知られているイ
ンフルエンザは「ウイルス」が原因で、この菌が原因ではありません。インフルエン
ザ菌はa〜f型と型別不能型の計7種類に分類され、このうち全身感染症の大部分は
b型によって引き起こされます。名称が似ていて紛らわしいため、『ヘモフィルス・
インフルエンザ菌b型』のイニシャルを取って「Hib」(ヒブ)と呼ばれるように
なりました。小児では50%、成人では5〜10%の人が保菌していると言われます
が、殆どの成人は保菌していても自然に抗体(抵抗力)ができているため発症するこ
とは稀で、罹患する人の85%は0〜4歳の乳幼児であるというデータがあります。
この菌の抗体(抵抗力)は、母親から移行したものが有効とは言えないと言われてい
ますので、そのことが理由でもあるのでしょう。唾液を介しての直接感染や、くしゃ
みや咳などにより飛沫感染し、主に熱、咳、痰、呼吸困難などの呼吸器症状が起こり
ます。合併症として高齢者では肺炎、乳幼児では髄膜炎を起こすことがあります。
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