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 ティーペック健康ニュース

第80号 1999/7/10
ティーペック 健康ニュース 新しい高血圧の基準

監修:東京医科歯科大学 医動物学教室
山田 誠一
今までは160mmHg以上 / 95mmHg以上を高血圧、140mmHg未満 / 90mmHg未満を正常血圧とし、この中間を境界域血圧と呼んでいましたが、 1999年2月より、新しい基準による診断と治療が行われるようになりました。
 ≪新しい基準値≫
高血圧の範囲は下記の表のように3つに分類されます。

収縮期血圧(最高血圧) 拡張期血圧(最低血圧)
140〜159mmHg 軽度 90〜99mmHg
160〜179mmHg 中等度 100〜109mmHg
180mmHg以上 重度 110mmHg以上


正常血圧の範囲も下記の表のように3つに分類されます。

収縮期血圧(最高血圧) 拡張期血圧(最低血圧)
130〜139mmHg 正常高値 89〜85mmHg
120〜129mmHg 正常血圧 84〜80mmHg
119mmHg以下 至適血圧 79mmHg以下
 ≪なぜ血圧が高くなるのでしょうか?≫
  • 多量の酸素を必要とする時は心臓が1回の収縮で送り出す血液量を増すために、血圧が高くなります。
  • 血管壁に動脈硬化などが起こってくると血液がスムーズに流れず血管に抵抗が生じ、血圧が高くなります。
  • 塩分の摂り過ぎにより体内ナトリウムが多くなり、これを薄めようとして水分が血液中に引き込まれるため血液の全体量が増え、血圧が高くなります。
  • 肥満になると体の隅々まで血液が送れるよう心臓が強い圧力で血液を送り出すため、血圧が高くなります。
 ≪血圧を下げるにはどうしたらいいでしょうか?≫
食事療法、運動療法、薬物療法の3つの方法があります。

1.食事療法

塩分摂取を多くても10g以下、できれば6g以下を目標にしましょう。

カリウムは腎臓でナトリウムの排泄を促す作用があるので、野菜や果物を摂りましょう。ただし、カリウムの摂り過ぎが腎臓に負担をかけることが あるので、腎臓の悪い人は医師の指示に従うようにしましょう。

カリウム・マグネシウムは血圧を下げる作用があります。乳製品・大豆・小松菜・海藻類・穀類など摂りましょう。

肥満や高脂血症予防のため、低脂肪食を摂るよう心がけましょう。


2.運動療法

血圧を下げるには、筋肉に酸素を取り込んでいく「有酸素運動」が適しています。

早足歩行・サイクリング・水泳などですが、 会話ができる程度の早さで脈拍が1分間120以下、40代→115以下、50代→105以下、60代→100以下ぐらいを目安とします。 ただし、合併症のある方は必ず医師と相談してから行うようにしましょう。


3.薬物療法

食事・運動療法だけでは管理できない場合や血圧が高すぎる場合、薬が必要となります。

薬の種類には
@カルシウム拮抗薬、
AACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬、あるいはアンジオテン桔抗薬、
Bβブロッカー、
Cαブロッカー、
D利尿薬があります。
上記の種類を組み合わせることにより副作用を軽減することもできます。ただし、血圧の状態や合併症などにより薬の処方は違いますので、主治医と相談しながら目標の値までコントロールできるようにしましょう。
 参考文献
「日本医事新報」 日本医事新報社
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