ホームメンタルヘルス相談分析TOP>(9月号)睡眠障害から見たメンタルヘルス-参考

参考資料 : 週刊保健衛生ニュース 平成14年7月29日 第1166号掲載の記事より抜粋
  睡眠障害アセスメントと保健指導
国立精神・神経センター精神保健研究所精神生理部長:内山真氏発表


(財)健康・体力づくり事業財団の「平成8年度健康づくりに関する意識調査」の結果によると、わが国では、成人の23.1%が睡眠に関連した健康問題をかかえており、成人の14.1%が眠りを助けるために睡眠薬やアルコールを飲むことがあると示されている。


健康日本21では、こころの健康を保つうえで睡眠を重要な要素ととらえ、睡眠に関する問題解決を目指し、次の目標を掲げている。


@「睡眠によって休養が十分にとれていない人」の割合の減少
(基準値23.1%から一割以上の減少を目標値とする)

A「眠りを助けるための睡眠補助品(睡眠薬・精神安定剤)やアルコールを使うことのある人」の割合の減少
(基準値14.1%から一割以上の減少を目標値とする)
こうした状況を踏まえ、内山氏は、睡眠問題の解決について「医者や地域の保健師が、現場でどのような対策を講じ、どのような活動をしていくかが大切だ」と述べた。


さらに指導のあり方について触れ、「医学的、科学的には正しくても、現代生活の中で実現不可能な方法を勧めていては、レベルアップは望めない。現実生活の中でできることをきちんと勧めていくことが大切だ」との考えを示した。


そのうえで、睡眠障害に対しては、「具体的にどう眠れないのか」を調査し、症状別の対策が必要とし、@入眠障害 A中途覚醒 B早期覚醒 に分けて対処する事を求めた。


良質な睡眠をとるための生活指針として、
  @夕食後にカフェインを含む飲み物を避けること
 A就床直前のタバコは禁止すること
 B就床直前の満腹感・空腹感を避けること
 C就床直前に暑い風呂(42℃以上)に入らないこと
 D就床前の刺激を避けリラックスすること
 E休日も含め起床時間を一定に保つこと
等を提起した。




睡眠薬とアルコールの利用に関しては、睡眠薬について、現在使われているのもは適切に利用すれば有効で比較的安全性も高く、「自信がつけば服用を止められる」とする一方、就眠直前のアルコール飲用については、「慣れ」が生じやすく徐々に量を増やさないと効果がなくなることや、連用しているとかえって中途覚醒しやすくなるなどの問題から、「勧められない」とした。


睡眠薬とアルコールの併用については、「絶対にしない」とし、併用の危険性を述べた。

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