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ティーペック健康ニュース

第119号 2002/10/10  
監修:順天堂大学医学部付属順天堂医院 総合診療科
小林 暁子

サプリメントの過剰摂取に気をつけよう

最近、コンビニでも気軽に手に入るようになったサプリメント

サプリメントは上手に使えば、健康の維持や、増進に便利なものです。ところが、手軽に手に入るだけに心配なのが過剰摂取です。 摂りすぎると健康を損ねることもあります。複数のサプリメントを使用する場合、過剰に摂り過ぎていないか注意が必要です。

ビタミンAを強化させた栄養補助食品や、ビタミンA製剤を過剰に摂取した妊婦から生まれた子供に奇形の発生率が高いことが報告されています。 このビタミンAはそのほかにも脱毛・食欲不振・吐き気・頭痛などの過剰症状を引き起こすこともあります。

厚生労働省は、平成13年に過剰摂取による健康被害を防ぐために、健康にかかわる表示を行なう食品について表示基準を定めた保健機能食品制度を創設しました。
 ビタミン過剰症
ビタミンとは、体内での栄養素の働きをスムーズにしたり、カラダの調子を整えたりする微量の物質です。ビタミンは人間が生きていくために必要な成分ですが、ほとんどのビタミンは体内では合成できません。そのため、食事やサプリメントから適切な量を摂取し、それを維持しなくてはいけません。

水溶性ビタミンは過剰摂取しても尿中に排泄させるために過剰症は比較的少ないのですが、体内の脂肪組織への沈着性の高い脂溶性ビタミンA、D、K過剰症が出現しやすくなっています。

つまり、水溶性ビタミンはまとめて摂っても無駄になる分が多くなり、必要な分だけ毎日摂取しなければ欠乏しやすく、脂溶性ビタミンは貯蔵性を持っているため、まとめて摂ってもある程度有効に使われますが、繰り返して多量に摂取すると蓄積され過剰症になりやすいのです。
 ミネラル過剰症
ミネラルも、人間の健康を維持する上で大変重要な役割を果たしています。一般の食事からミネラル過剰となるのは、食塩によるナトリウムの過剰以外、通常はほとんどありません。 しかしミネラルは、適当な摂取量のゾーンの幅が狭く、ミネラル間のバランスが壊れやすいといわれています。 このバランスが崩れると身体にいろんな不調が出てきます。

1つのミネラルを過剰に摂ることにより、このバランスが崩れてしまうことのないように摂取量に気をつける必要があります。
 一日の所要量と過剰症
ビタミン・ミネラルの1日の所要量目安と過剰症状
以上のような過剰症状がおこる可能性があるので、サプリメントの過剰摂取には気をつけましょう。 食事の大半を加工食品・外食で摂る人にとって、サプリメントはとても有用ですが、 サプリメントに頼りすぎず、日常の食事ではどうしても不足しがちな栄養素を補う補助食品として使うようにしましょう。

サプリメントは薬の作用を弱めたりするものもありますし、病状によっては避けたほうがよい場合もありますので、 病気で治療中・服薬中の方は医師に相談してから摂るようになさってください。 また、妊娠中・授乳中の方は摂取基準量が変わってきますので、摂取量をご確認ください。

◇   ◇   ◇
<参考文献>
「第2版 栄養食事療法必携」 医薬出版株式会社
「国民衛生の動向(2002年)」 厚生統計協会
「食事療法」 医学書院
「最新ミネラル読本」 新潮社
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