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ティーペック健康ニュース

第84号 1999/11/10  
監修:東京医科歯科大学 医動物学教室
山田 誠一

冷え性

毎年冬になると、ことに冷え性の方は症状が助長され、なんとも言えない苦痛を感じます。冷え性自体は原因疾患が引き起こす末梢循環障害という ことでなければ医学的には「病気」ではありませんが、辛い症状であることに変わりありません。

冷え」とは、血液循環の不調であったり、熱産生や熱発散の不調、自律神経のアンバランスなどが原因と言えます。

手足の「冷え」を訴える方が最も多く、更年期に限らず若い方からご高齢の方までの女性に多い症状です。また、「冷え」は単独で起こるのではなく、肩こり・頭痛・疲労感を誘発するなど、なんとも不快な症状です。すでに自分なりの対策を講じている方もいると思いますが、基本的な対策も見直し、辛い冬を乗り切っていきましょう。
 熱発散を防ぎましょう
1. 重ね着(ボディスーツなどでしめつけると血行は悪くなりますが、下着・ズボンなどで服と体の間の温度を下げないことは有効です)。
2. 入浴後、すぐに就寝しましょう。
3. 就寝時は肩口へのタオル、電気毛布やあんかで温めましょう。
4. 夜間のトイレは、短時間でも上にガウン等を着て行きましょう。
(冷え性の人は一度体温が下がってしまうと、なかなか元に戻りません)。
 熱産生を促しましょう
必要カロリー・たんぱく質・ビタミンをしっかりとりましょう。
ダイエットや偏った少ない食品を食べていると、体を温めるエネルギー源が不足します。また、皮下脂肪は体温を維持する上で断熱材の役割もしています。 多くの野菜を1年中食べることができますが、本来夏にとれるもの(ナス・トマト・キュウリ)の生野菜や、バナナ・キウイフルーツ・パイナップル などは体を冷やすので要注意です。

たんぱく質は体の保温には欠かせない、血液・筋肉の基となるものです。またビタミンEは血行を促し、ビタミンB群はたんぱく質の代謝を助けます。
熱産生に効果のある食品
カボチャ・タマネギ・長ネギ・ニンニク・赤トウガラシ・小麦胚芽・緑黄色野菜・豆類・肉類・魚類、などがあります。
 血行をよくしましょう
1. タバコは血管を収縮させ血液循環を悪くするので、禁煙しましょう。
2. ストレスをうまくコントロールしましょう。
精神的に大きな不安があると、手足が冷たくなります。これはストレスが交感神経を亢進させ、血管を収縮させるためです。
3. 運動をしましょう。
本格的な運動ではなくても、持続して汗ばむ程度のことを行いましょう。
(ウォーキング・体操など)。
4. 乾布摩擦を行いましょう。
 最後に
以上のような基本的な対応に加えて、昔から冷え性によいとされてきた薬草風呂というのがあります。 ヨモギ・ニンニク・ダイコンの葉などですが、「それはちょっと」と言う方には、最近では薬局やバスショップなどに様々な入浴剤が売っており、 体を温める薬湯になるものもあるようです。

また、「冷え」は甲状腺機能低下や膠原病などの病気が原因で起きることもあり、症状が重い場合は受診をお勧めします。

◇   ◇   ◇
<参考文献>
「食べて治す医学大事典」 主婦と生活社
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